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MM/W35-048 カード名:戦う使命 ほむら&まどか カテゴリ:キャラ 色:緑 レベル:0 コスト:0 トリガー:0 パワー:3000 ソウル:1 特徴:《魔法》?・《時間》? レアリティ:C
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その瞬間を、忘れろと言われても無理な話だ。 仲間を守ろうとして戦い、ちょっとした油断をして――首をやられた。 痛みのようなものは不思議となかったけれど、人生で間違いなく最大級の恐怖を覚えた。 あの時、自分は死んだ筈だ。 首を喰われてしまえば、死なない生物なんているわけがない。 なのにこうして生き返っている理由は、一体どこにあるのか。 巴マミという中学三年生の少女には、そんなこと分かる筈もなかった。 分からないけれど、マミの中に蔓延る強い恐怖は未だ消える素振りを見せない。 当然と言えば当然だ。一度死んで生き返った、その事実をすんなりと受け入れられるほど彼女は強くない。 どうにか最大限の理性で、暴れて取り乱すような真似だけはせずにいたが。 それでも、かつてのように凛々しく戦うなんて、暫くはとてもじゃないが出来なそうだ。 自分が願いと引き換えに手に入れた『力』の証、ソウルジェムを見やる。 これがあればまだ戦える――いや、戦わなくてはならない。 願いを叶えた代償は、魔法少女として戦いの日々に身を投じることなのだから。 茫然自失としたままで、恐怖を紛らわすように参加者名簿を取り出し、眺める。 ――その行動は、巴マミにとってプラスの意味を生み出した。 そこに記載された『仲間』と『知り合い』の名前を見て、彼女の顔色が変わる。 「鹿目さん、美樹さん………!」 それは、彼女が先輩魔法少女として可愛がっていた二人の後輩だった。 魔法少女の自分が招かれている以上まさかとは思ったが、実際にそうなるとやはり心配だ。 ――助けないと。 マミは恐怖以上に、自分の怖いものを取り除いてくれた二人を守ることに胸の内の正義感を昂らせる。 ここで燻っていては、あの優しい少女たちが永遠に失われてしまうかもしれない。 そんなことがあってはいけない。いい筈がない。 そう考えると手足の震えは消えて、顔には自信ありげな笑顔さえ浮かべられるようになっていた。 これなら戦える。 正義の魔法少女としての志を見失わないで、誰かを守ることができる。 マミは、いよいよ完全に恐怖から立ち直ろうとしていた。 後輩を守りたいという想いが、死の絶対的な恐怖さえも凌駕し、マミに元の強さを取り戻させる。 空っぽになった胸に再び満ちていく熱いもの。 「……やれる。私はまだやれるわ」 ジェイル・スカリエッティ。 何の罪もない人々を結集させて殺し合わせるなんて、魔女よりもずっと質の悪い害悪だ。 魔法少女の本来の仕事とは違うけれど、あれは倒さなきゃいけない敵だ、とマミは判断する。 それはきっとあの二人も同じだろう。 そして――恐らく、名簿にて見付けたあと二人の魔法少女も、同じであることを祈りたい。 佐倉杏子と、暁美ほむら。 どちらもマミと同じ魔法少女だ。 この二人は誰かに守られなくても、自分の力だけで戦えるだろう。 しかし、杏子はともかくとして、暁美ほむらについては少々疑念がない訳でもなかった。 暁美ほむらの素性が分からない。 マミの友達、キュゥべえに乱暴をしていた魔法少女。 『お菓子の魔女』と戦い、結果として命を散らしてしまうことになった時にも、彼女は姿を見せた。 あの時は拘束しておいたが、もし共同戦線を張れていたなら、結果はもう少し違っただろう。 彼女の目的が分からない以上、すぐに信用してしまうのはあまりにも危険だ。 けれど、ほむらもまた魔法少女――。 進んで殺し合いに乗るような人物ではないと、信じたい自分も確かに存在していた。 「駄目ね。思考がごちゃごちゃしてきたわ」 やはり、慣れない。 魔女との戦いで大分非現実的な光景を見てきたが、殺し合いなんてことに経験はない。 それも、この『実験』とやらは魔法少女だけの問題ではないのだ。 一般人も合わせて参加者を選別し、武器を支給して『平等な条件』を整える。 「あの時私達を拘束していたのは、確かに魔法のようだった――だとしたら、主催に魔法少女が……?」 それに、スカリエッティもまた魔法少女の存在を知っていると考えられる。 そうでなければ、魔法少女を三人も偶然選び出せる訳がないからだ。 当然だが、魔法少女になれるのは女性だけ。 男性であるジェイル・スカリエッティに『契約』を行うことは不可能だ。 なら、どうして魔法少女の存在を知れたのか。 考えられるのは、やはり主催側に魔法少女がいること。 そして、こう考えるのは心苦しいが、契約獣――キュゥべえが関わっている、くらいしか可能性はない。 「優勝の景品のこともあるし、やっぱりちょっと疑った方がいいのかもしれないわね……場合が場合なんだから」 聖杯、という言葉に心当たりはなかった。 だけど、酷似した力のことは知っている。 かく言うマミも、その力を使って願いを叶えているのだから。 キュゥべえとの契約で魔法少女になる。 それは魔女と戦う使命を帯びるということでもあるが、ただ一方的に押し付けられるのではない。 契約の際には、自分の抱える願いを一つ叶えることができるのだ。 どういう原理だとかは知らないが、スカリエッティの語った聖杯と非常に似ている、とマミは思う。 ただ、問題はキュゥべえがスカリエッティに力を貸す理由が分からないことだ。 理由もないのにあんな悪鬼に力を貸す、キュゥべえはそんな存在ではないと思えた。 やはり、分からない。 この悪夢のような実験の根幹に、一切近付けてすら貰えない。 渦中にあるのに蚊帳の外という感覚はどうにも居心地が悪く――同時に、腹立たしくもあった。 ――――と、その時だった。 「……誰かしら?」 息を潜める何者かの気配を察知して、マミは確認するように声をあげる。 敵に対しての脅迫の意味合いではなく、これは『いるのは分かっている』という意思表示の意味合いが大きい。 殺し合いに乗っている相手なら戦う。 しかし、殺し合いに放り込まれてどうすればいいのか分からずにいる一般人なら、守らなければいけない。 だが。返ってきた声は、マミにとって予想外のものだった。 「流石ね、巴マミ」 冷たい声。その声を、マミは聞いたことがある。 先程も例に挙げた、素性の知れない謎多き魔法少女――暁美ほむらの声だった。 敵意があるかないかを確認しなければ、とマミはすぐに判断を下す。 マミが確認をするより早く、ほむらの方から口を開いた。 「私は乗っていないわ。貴女が乗っているかどうか――確認したかっただけよ」 「……そう。暁美さんも乗っていないのね?」 ええ、とほむらは短く答える。 確かに、魔法少女といえど簡単に信用してしまうのは危険だ。 逆に、もしも魔法少女が殺し合いに乗っていた場合――道理外の力を振るってくる、非常に厄介な相手になる。 彼女らしい考えだな、とマミは思った。 「暁美さん、貴女の方で心当たりはあるかしら? この『実験』の主催者に」 「……残念だけど、スカリエッティなんて男は聞いたことがないわ。ただし、関わっていそうな奴になら心当たりはある。――巴マミ。貴女もよく知っている、白い獣よ」 キュゥべえ。ほむらがかつて襲撃していた、巴マミの友達。 が、ほむらの言うことも一概に間違っているとは言えないだろう。 願いを叶える、という言葉でどうしても連想するのは彼のことなのだから。 それに、ほむらがかつてキュゥべえを襲撃していたことがここに来て、急に脳裏に引っ掛かる。 まるでキュゥべえがスカリエッティと同じような悪の存在なのではないかと――疑念が生まれる。 「貴女はキュゥべえ――いいえ、インキュベーターの本性を知らないでしょう」 インキュベーター。聞き覚えのない言葉だ。 インキュベーターとキュゥべえ。語感がどこか似ている。 ほむらの顔色は真剣そのものだ。 瞳にはどこか嫌悪めいた色さえ宿っている。 その様子が、ほむらの語ることが只の戯言ではないとマミに信用させる何よりの根拠となっていた。 ここから先を聞いてはいけない。 ここから先を聞けば、取り返しのつかないことになる――本能が警告している。 けれど、人間というものは。 聞いてはいけないと思えば思うほど、気になってしまうものなのだ。 ましてほむらは正体不明の魔法少女。 自分の知らないことを知っていると思えば尚のこと。 「結論から言うわ。魔法少女なんて仕組みは全部、インキュベーターの目的の為の口実に過ぎないのよ」 「……なんですって?」 インキュベーター、というのがキュゥべえのことであるのはマミにも分かった。 彼の正式な名前なのだろう。マミは知らなかったが、ほむらはどうしてそれを知っているのか。 疑問は尽きなかったが、そんな疑問を遥か彼方へ吹き飛ばすようなことをほむらは言ったのだ。 「どういうこと……? キュゥべえが私達を騙していたっていうの?」 「その通りよ。魔法少女の契約は確かに願いを叶えられる。そこに偽りはないわ。でも、魔法少女システムの本来の目的は魔女との戦闘なんかじゃない。インキュベーターという生命体の、エネルギー収集を効率的に行う為の手段」 エネルギー収集。魔法少女システム。 マミは目眩さえ催しそうになった。 普段なら虚言と笑い飛ばしていたかもしれないが、現在は違った。 状況が状況なのと、暁美ほむらという人物がようやく明かした真実であるかもしれないということが――信憑性を増させて、マミの心へと容赦なく入り込んでくる。 友達だと思っていた存在に騙されていた、というショックも当然大きい。 「エネルギー収集の手段はもっと悪質ね。私達が想像もしないようなものをエネルギーとしているんだもの」 「想像もしないようなもの? 魔女と戦って生まれたエネルギーを回収するとかじゃないの……?」 「――魔法少女の絶望よ。思春期の少女の絶望が、最も良いエネルギーになるそうでね」 がつーん、と頭をぶん殴られたような衝撃だった。 しかしほむらは喋ることを止めない。 マミは分からない。ほむらがどうして今こんなことを語るのか。 それを知るには――ほむらと同じ、時間遡行者でなければならなかったろう。 「その為の道具が、このソウルジェム。貴女は知らないでしょうね。ソウルジェムの穢れが頂点に達する意味を」 ソウルジェム。それは、魔法少女の契約が完了したことを意味する大切なものだ。 一見宝石のような姿をしているそれは、魔力を使うと少しずつ濁っていく。 この濁りを、マミ達魔法少女は『穢れ』と呼んでいた。 しかし、マミはほむらの語る『インキュベーターの目的』について何も知らない。 だから、ソウルジェムの穢れが頂点に達する意味なんて知る訳がない。 ほむらはそれを知っている。 知った上で――彼女に絶望の銃口を突き付ける。 「ソウルジェムは――――」 ほむらは死神のように冷俐な微笑を浮かべて、悪魔のように言った。 真実を――それを巴マミに告げる意味を承知の上で。 「――――魔女を生むのよ」 ◆ ◆ 「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ――――!」 巴マミは走っていた。 先程までの凛々しい決意などかなぐり捨てて、顔を青ざめて走っていた。 信じたくなかった。けれど、信じずにはいられなかった。 彼女の語ることが嘘ではないと信じてしまった。 一度信じてしまったことを嘘だと振り払おうとしても、どうしても絶望となってそれは付きまとう。 (みんな……死ぬしかないじゃないっ!) 暁美ほむらに聞かされた真実が、マミの心を少しずつ、少しずつ汚染していく。 まるで床に溢したジュースのように、緩やかだが確実に広がっていく。 ほむらの語った真実は、巴マミの思っていた魔法少女の仕組みとはまるで異なるものだった。 魔法少女という存在は、キュゥべえことインキュベーターのエネルギー回収手段に過ぎない。 魔法少女の絶望でインキュベーターの目的たるエネルギーは回収される。 そして、限界まで穢れを蓄えたソウルジェムは魔女を生む。 そのからくりを聞かされて冷静でいられるほど、マミは強い少女ではなかった。 ――呆然となったマミに、ほむらは言った。 『ごめんなさい。私は嘘を吐いていたわ。私は殺し合いに乗るつもりよ――優勝して、全ての魔法少女を救うために。そうすれば、願いを叶えられる。魔法少女は救われる』 それに異を唱えるなんて、マミにはとてもじゃないが出来なかった。 間違っていると、思えなかったからだ。 魔法少女を救うにはそれしかない。 そうでもしないと――自分達は、いずれ絶望を撒き散らすのだから。 『貴女も、しなければならないことは分かるでしょう?』 そう言ったほむらの言葉は、刃となってずぶずぶとマミに突き刺さっていく。 「もう、嫌よ……っ!!」 少女は走る。 見えざる恐怖から逃れたい一心で走る。 ソウルジェムが黒く濁っていくことにさえ、気付かずに。 【一日目/深夜/G-7 森】 【巴マミ@魔法少女まどか☆マギカ】 [状態]精神恐慌、疲労(小)、ソウルジェムの穢れ二割 [装備]巴マミのソウルジェム@魔法少女まどか☆マギカ [所持品]基本支給品一式、ランダム支給品×2 [思考・行動] 0:??? ※三話にて死亡した直後からの参加です ※暁美ほむらに、魔法少女の真実を聞かされました ◆ ◆ 巴マミが走り去った後も、黒髪の魔法少女――暁美ほむらはその場所で変わらず佇んでいた。 罪悪感を感じている様子はこれっぽっちもなく、現に彼女はマミに真実を伝えたことを、一切悪いと思っていない。 何故なら、あれはこの実験を加速させるための『火種』だったのだから。 「巴マミがどこまで参加者を減らせるか。まあ、期待はしないでおくのが良いでしょうね」 暁美ほむらは時間遡行者だ。 魔法少女となって手に入れた力を使い、一人の少女を救うまで何度も出会いと別れを繰り返している。 その旅路の最中で、巴マミが魔法少女の真実を知ったらどうなるかは既に見た。 暴走して仲間を殺害する。巴マミでは、その絶望的な真実に耐えきることができない。 それを知っているからこそ、ほむらは彼女を参加者を減らす道具として活用することにした。 マミの実力は高い。少なくとも、一般人では手も足も出ないだろう。 おまけに、魔法少女全てを救済できるかもしれないなんて希望を渡されたのだ。 彼女はきっと乗るだろう。 魔法少女を救うために、他の全てを殺そうとするだろう。 深く考えることもせず、暴走のままに動くだろう。 それでいい。 それでこそ、役に立つ。 「……まどか。貴女は、こんなやり方で救われても喜ばないでしょうね」 暁美ほむらは殺し合いに乗っている。 鹿目まどかを、幾度のループを経ても救えぬ少女を救うために。 その為になら、この手を血で染めることに躊躇いはない。 それでまどかが哀しむとしても、止まることは出来ない。 巴マミは良いとして、同じ魔法少女の美樹さやかや佐倉杏子が当面の課題ではあった。 美樹さやかはマミと同じく暴走する可能性が高い。 だが、どちらも魔法少女としては弱小な力しか有さないほむらには、真っ向からは戦いたくない相手だった。 しかし、それも不意討ちでなら話は別だ。 時間停止という能力は暗殺や隠密行動にとても適している。 真っ向からの戦闘を避けて不意討ちに徹すれば、彼女たちを殺すことは可能だろう。 「貴女とだけは、会わないことを祈っているわ」 ほむらは止まれない。 仮にまどかが喪われても、聖杯さえ勝ち取れば最悪構わないのだ。 だから――本当に最悪の場合、まどかをこの手にかけることもあるかもしれない。 それでも止まれない。 少女不相応な覚悟を胸に、時間遡行者・暁美ほむらは修羅の道を往く――――。 【暁美ほむら@魔法少女まどか☆マギカ】 [状態]健康 [装備]ほむらのソウルジェム@魔法少女まどか☆マギカ [所持品]基本支給品一式、ランダム支給品×2 [思考・行動] 0:まどかを救うために、聖杯を獲る 1:基本は不意討ち。危険は侵さないようにする 2:美樹さやか、佐倉杏子には警戒。巴マミも頃合を見計らって排除する ※十一話、ワルプルギスの夜戦前からの参加です ※時間停止は数秒しか出来ません、また、時間を遡ることは不可能です 時系列順で読む Back 忍法・死線破り Next 夢を見る荒野 投下順で読む Back 忍法・死線破り Next 夢を見る荒野 キャラを追って読む 実験開始 暁美ほむら Next いいわけ 実験開始 巴マミ [[]]
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【作品名】魔法少女まどかマギカBD6巻のパッケージ 【ジャンル】パッケージ 【先鋒】暁美ほむら 【次鋒】美樹 さやか 【中堅】佐倉 杏子 【副将】巴マミ 【大将】鹿目 まどか 【先鋒】【次鋒】【中堅】【副将】 【名前】暁美ほむら、美樹さやか、佐倉杏子、巴マミ 【属性】魔法少女 【大きさ】地球並みのサイズの女子中学生並み 【攻撃力】暁美ほむらは杖っぽいもの持った女子中学生並み 美樹さやかはサーベル持った女子高生並み 佐倉杏子は自分の身長の1.2倍ほどの槍を持った女子中学生並み 巴マミはマスケット銃持った女子中学生並み 【防御力】【素早さ】大きさ相応の女子中学生並み 【特殊能力】地球の外に立っているので宇宙生存可能 【長所】大きい、五人いたこと 【短所】マミのマスケット銃はおそらく単発、テンプレ作ってる途中に大将以外ののメンバーのサイズに気付いたこと 【大将】 【名前】鹿目まどか 【属性】魔法少女 【大きさ】地球の三倍の大きさの女子中学生並み 【攻撃力】【防御力】【素早さ】 大きさ相応の女子中学生並み 【特殊能力】地球の外に立っているので宇宙生存可能 【長所】でかい、神々しい 【短所】こいつを見てテンプレ作ろうと思ったら全員がでかくなってた 参戦 vol.103 819 修正 vol.104 36 vol.104 36 :格無しさん:2011/09/26(月) 07 52 28.05 ID 31qWTw7p まどかBD考察 魔法少女まどかマギカBD6巻のパッケージに全員に特殊能力追加 【特殊能力】地球の外に立っているので宇宙生存可能 でかいので惑星サイズの壁から ドラえもん(ED映像4「ぼくたち地球人」) 【先鋒】大きさ勝ち 【次鋒】サーベル勝ち 【中堅】槍勝ち 【副将】銃勝ち 【大将】気絶負け ○○○○× 竜神伝説 【先鋒】大きさ勝ち 【次鋒】サーベル勝ち 【中堅】槍勝ち 【副将】銃勝ち 【大将】大きさ勝ち ○○○○○ 黄金の太陽シリーズ 【先鋒】【次鋒】【中堅】【副将】倒されない倒せない 【大将】大きさ負け △△△△× ネオアトラスシリーズ 【先鋒】大きさ勝ち 【次鋒】剣勝ち 【中堅】槍勝ち 【副将】【大将】大きさ負け ○○○×× milk junkie 【先鋒】【次鋒】大きさ負け 【中堅】槍勝ち 【副将】銃勝ち 【大将】大きさ負け ××○○× トランスフォーマーシリーズ 【先鋒】【次鋒】大きさ勝ち 【中堅】【副将】【大将】大きさ負け ○○××× アニレオン! 【先鋒】光覇滅却拳負け 【次鋒】大きさ勝ち 【中堅】光覇滅却拳負け 【副将】お兄ちゃんの馬鹿砲負け 【大将】光覇滅却拳負け ×○××× 黄金の太陽シリーズ=ネオアトラスシリーズ=魔法少女まどか☆マギカ(BD6巻パッケージ)
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《暁美 ほむら&鹿目 まどか(422)》 キャラクターカード(コンビ) 使用コスト3/発生コスト1/赤/AP30/DP40 【魔法少女】 〔コンビ〕 このカードが登場、またはアプローチに参加した場合、自分のキャラ1枚は、ターン終了時まで+20/+20を得る。 (大丈夫。もう私は、ためらったりしない……。) 劇場版魔法少女まどか☆マギカ 叛逆の物語で登場した赤色・【魔法少女】を持つ暁美 ほむらと鹿目 まどかのコンビ。 登場・アプローチした時に自分キャラ1枚のAP・DPを20上昇させる効果を持つ。 登場・アプローチさせるだけで味方を強化できる。 もちろんこのカード自身も対象となり、AP50・DP60のキャラになる。 登場時だけでなくアプローチ時も発動できるので、2ターン目以降も効果を使いまわせる。 カードイラストは描き下ろし。フレーバーは[新編]「叛逆の物語」でのほむらのセリフ。 収録 劇場版魔法少女まどか☆マギカ 叛逆の物語 04-022 パラレル 編集
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声 - 斎藤千和 ある晩、まどかの夢に現れ、その翌日にまどかのクラスへ転校してきた魔法少女。 一人暮らしをしており、両親の所在は不明。容姿端麗・学業優秀・スポーツ万能。 性格は寡黙でクール。長い黒髪をかき上げるのが癖。まどかに対して、謎めいた警告と助言を繰り返す。 その正体は、現在とは異なる未来の「時間軸」から来た、まどかの親友である。 元々の時間軸では、魔法少女として戦うまどかに憧れる、病弱かつ引っ込み思案な少女であったが、 最強の魔女「ワルプルギスの夜」との戦いでまどかが戦死するのを目の当たりにして、 まどかの悲劇的な最期を阻止することを決意、キュゥべえと契約を結び魔法少女となった。 その後幾度も時間を遡り、まどかを救うための戦いに身を投じる中で、 魔法少女の本質やキュゥべえの正体を知るようになる。 以後、まどかに契約を結ばないよう呼びかけ、キュゥべえの行動を執拗に阻み続けていた。 契約の際の願いから発現した「時間操作」の魔法を操り、 その際には左腕に装備した円形の盾に内蔵された砂時計を使う。 特異な能力だが、砂の量は1か月分で、砂時計の上部から砂がなくなるまで 時間軸を逆行させる事はできないなど、制限もある[56]。また、強力な攻撃魔法を持っておらず、 魔法少女としての純粋な戦闘力は低く[9]、一見並外れた実力も幾度も過去に戻っての膨大な努力と 戦闘経験によるものである。そのため、魔女との戦いでは、暴力団事務所や軍基地などから調達した銃器・爆弾と時間操作能力を組み合わせて戦う。 再構成された世界では唯一、以前の世界の記憶をそのまま保っており、 他の魔法少女と共に戦い続けている。以前の時間制御能力は失ったが、 その代わりにまどかの能力を継承し、まどかと同じ武器である弓を使うようになった[52]。 作中での活躍から、ファンの間ではまどかとほむらのどちらが本当の主人公なのか という議論もあった[2]。 脚本を担当した虚淵玄は、作中におけるまどかの足取りは成長とは異なるので、 人間としての主人公はほむらであろうとする発言をしている[56]。
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[名前]暁美ほむら(あけみ ほむら) [声優]斎藤千和 [性別]女性 [年齢]13~14歳 [外見]黒髪を腰の先まで伸ばしており、頭にはカチューシャを付けている [一人称/二人称]私/あなた、お前、名前を知っている相手は基本的にフルネームで呼ぶ [関連人物への呼称] 鹿目まどか → 鹿目まどか、まどか、鹿目さん(第10話) 美樹さやか → 美樹さやか、美樹さん(第10話) 佐倉杏子 → 佐倉杏子、杏子 巴マミ → 巴マミ、巴さん(第10話) [略歴] 鹿目まどかのクラスへある日突然転校してきた魔法少女。容姿端麗・学業優秀・スポーツ万能という優等生。 寡黙でクールな性格に加え、まどかに対して謎めいた警告と助言を繰り返すことから、何を考えているのか周囲の人物からは理解されていない。 その正体は、ストーリー開始時点とは異なる未来の時間軸から来た、まどかの親友。元々の時間軸では、魔女に襲われていた自身を助けてくれた魔法少女のまどかに憧れていた、病弱かつ引っ込み思案な少女だった。 しかし、そのまどかが「ワルプルギスの夜」との戦いで死亡したことから「鹿目まどかとの出会いをやり直し、彼女を守る私になりたい」という願いでキュゥべえと契約。「時間遡行」の能力を持った魔法少女となる。 その後、『まどかの悲劇的な最期』を阻止するため、何度も時を遡り、繰り返してきたことで、魔法少女の真実とキュゥべえの正体・目的を知る。 何度も同じ時間を繰り返していくうちに「他の魔法少女たちに真実を伝えて協力を求めてもまどかを救えない」という結論に至り、自分一人で全ての魔女と戦うことを決意する。 [性格] 一見すると寡黙でクールな性格だが、これは演技らしく、その本質は一言で言ってしまえば不器用。 他者とのコミュニケーションに関しても、相手に誤解を与えかねない言動の多さから、それが後々に祟ることもしばしば。 また、他人に対して非情に接してはいるが、どこか根本的な優しさを捨てきれずにいる。
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《暁美 ほむら&鹿目 まどか(039)》 キャラクターカード(コンビ) 使用コスト2/発生コスト1/青/AP30/DP30 【水着】/【メガネ】 〔コンビ〕 [アプローチ/自分] [青1]このカードがアプローチに参加している場合、手札からAPとDPの合計値が50以下の【水着】を持つキャラ1枚を場に出す。 (間に合って良かった。はい、ほむらちゃん。) 魔法少女まどか☆マギカで登場した青色・【水着】【メガネ】を持つ暁美 ほむらと鹿目 まどかのコンビ。<水着>では必須カード。 アプローチした時に手札にあるAP・DPの合計値が50以下の【水着】キャラ1枚を場に出す効果を持つ。 休息状態にならないため、場に出したキャラはそのまま追撃可能。 ほとんどの【水着】キャラに対応するため、非常に使いやすい。 《長月 早苗(024)》《赤井 林檎&大神 涼子(073)》などのAPが高めのキャラを場に出せば効果的。 効果コストが必要であり、さらに青色と指定されているが、【水着】キャラはほとんどが青色なので特に気にする必要はない。 <水着>では採用する価値があるだろう。 《まどかとほむら》を使えば効果が重複し、なんとAP・DPが40も上昇する。 《サマーパッション》と比べると対象に制限はあるが、発動条件はこちらの方が緩い。 カードイラストは版権絵。 このカードで場に出せるカード 《平沢 唯(039)》 《田井中 律(040)》 《琴吹 紬(042)》 《中野 梓(043)》 《ゆの(071)》 《宮子(072)》 《ヒロ(073)》 《沙英(074)》 《乃莉(075)》 《なずな(076)》 《吉野屋先生(078)》 《千石 撫子(011)》 《桐木 アリス(056)》 《桐木 アリス(057)》 《竜宮 乙姫(059)》 《赤井 林檎&大神 涼子(064)》 《大神 涼子(067)》 《赤井 林檎(068)》 《鶴ヶ谷 おつう(070)》 《マジョーリカ・ル・フェイ(071)》 《赤井 林檎&大神 涼子(073)》 《吉備津 桃子&宇佐見 美々(076)》 《嵐山 悟郎(010)》 《シンディー・キャンベル(011)》 《長月 早苗(018)》 《斉藤 渚(019)》 《相沢 栄子(023)》 《長月 早苗(024)》 《嵐山 悟郎(060)》 《イカ娘&シンディー・キャンベル(070)》 《長月 早苗&シンディー・キャンベル(065)》 《嵐山 悟郎(077)》 《偽イカ娘(079)》 《柳生 十兵衛(005)》 《真田 幸村(030)》 《後藤 又兵衛&真田 幸村(052)》 《服部 半蔵(076)》 《シャルル・ド・ダルタニアン(077)》 《後藤 又兵衛(079)》 《直江 兼続(081)》 《柳生 義仙(082)》 《真田 幸村(083)》 《柳生 十兵衛(086)》 《服部 半蔵(090)》 《高坂 桐乃(034)》 《新垣 あやせ(035)》 《鹿目 まどか(033)》 《志筑 仁美(038)》 関連項目 《サマーパッション》 《暁美 ほむら&鹿目 まどか(008)》 《暁美 ほむら&鹿目 まどか(009)》 《暁美 ほむら&鹿目 まどか(P002)》 【水着】 収録 魔法少女まどか☆マギカ 01-039 パラレル 編集
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《鹿目 まどか&暁美 ほむら(327)》 キャラクターカード(コンビ) 使用コスト4/発生コスト2/赤/AP40/DP40 【魔法少女】 〔コンビ〕 このカードが登場した場合、カードを2枚引く。その後、手札1枚をデッキの上または下に移す。 (ほむらちゃん、やっと名前で呼んでくれたね。うれしい……な。) 劇場版魔法少女まどか☆マギカで登場した赤色・【魔法少女】を持つ鹿目 まどかと暁美 ほむらのコンビ。 登場した時にデッキからカードを2枚引き、手札1枚をデッキの上か下にバウンスする効果を持つ。 2枚ドローした後に1枚バウンスするので、手札交換となる。 実質コスト軽減効果と言え、実質コスト2で出せるのは強力。 さらにデッキの上に置くこともでき、デッキトップの固定も可能。 ブレイクなどとの相性は抜群なので、狙えば強力。 《KAITO(392)》と全く同じ効果を持つ。 カードイラストは描き下ろし。フレーバーは第10話「もう誰にも頼らない」/[後編]「永遠の物語」でのまどかのセリフ。 関連項目 《KAITO(392)》 《思わせぶりな態度》 収録 劇場版魔法少女まどか☆マギカ 03-027 パラレル 編集
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暁美ほむらの退屈 ◆Z9iNYeY9a2 「ふぅ…」 一人になったほむらは一息つく。 元々人見知りが多く人付き合いも少なかったほむらは、そもそも腹芸が得意ではない。 かといって喋らない状態のままであの場に乗り込むなどしたら舐められかねない。 実際にはそのような感情を抱く者が相手ではなかったし必要かと言われれば微妙なところなのだが、そんなことはほむらは知らない。 故に、仮面を被ることにした。 不安や願いを悟られぬほどには人格を変えられる仮面。 新しい顔を生み出すのはこれで二度目といったところだろうか。 かつての仮面は結果的に人が近寄ることを避けさせるようなものだったが、今回は相手に舐められないためのもの。 少しばかり精神的な負担もあった。 衣装を黒いドレスから制服に戻し、放送内容を反芻する。 残りの参加者は9人。 その中には鹿目まどかもいる。 正直なところ、若干苛立つ気持ちがあった。 (今までまどかを助けられた世界はなかったというのに) この殺し合いの中でまどかが生きられる可能性は低いと最初から考えていた。 だからこそ、まどか一人を生かすことよりも全てのまどかを救うという目的を心の中に置いて動けたのだ。 このまどかを死なせることになっても、と。 だというのに、今彼女はこうして残っている。 まどかのことだけではない。 美樹さやか。 自分との相性が悪く、また彼女の心も強くはないため共闘を避けてきた少女。 その弱さがまどかの心を縛ることもあり、目的のための障害になったことは数え切れない。 そんな彼女は、これまでの世界では見られなかったような心の強さを手にして、最後は魔女化する覚悟をもって多くの参加者を守って死んだ。 その強さがかつての世界で表せたなら、どこかの世界のまどかを救うくらいはできたかもしれないのに。 美国織莉子もそうだ。 今更あの時の敗北についてとやかく言おうとは思わない。 だが、一体何の心変わりがあったのかは知らないが彼女の最後の行動は確かにまどかの命を救うためのものでもあった。 本来ならば感謝の一つでも投げはしたかもしれないが、今の自分にとっては。 「………」 自分の中に、矛盾と葛藤があるのを感じた。 もしも自分の手が届かぬ場所で死んだのであれば、それも止むなしと諦め、また彼女も救うべき存在としてこの身を動かすことができただろう。 しかし、今の自分にはあのまどか一人を救うための手は届く。 (私に、まどかを殺すことはできないでしょうね) それを幻視するだけで、かつてソウルジェムを砕いたまどかの姿が脳裏によぎって心を激しく揺さぶってくる。 「随分悩んでいるみたいね」 気配もなく隣に現れたアーニャに、それでも動揺を見せぬよう無表情に視線を向ける。 「警戒しなくてもいいのよ。今の私は、一応あなたの味方だから」 「……」 「気になる子でもいるのかしら?」 動揺を抑える。 「…」 「どうして分かったのって目をしてるわね。 だってあなたの顔、ナナリーのことを気にかけてる時のルルーシュと同じだったもの」 「はぁ…」 隠していても仕方ない、と息を吐く。 「キュゥべえは、私に接触を図ってきたことを考えたら少なからずあの儀式に対して干渉を行っていたのよね。 もしもだけど、私も干渉しようとしたら、許されるのかしら?」 「別に構わないと思うわ。 ―――と、言いたいんだけど、この段階であなたがしようとしてることを許すとなると少し宜しくないのよね。 そこまで許容するとなると、シャルルかアカギに聞くしかないと思うけど、流石に許してくれないでしょうね」 「………」 ほむらの中で思考がめぐる。 どうするべきか。 強引に行くべきか、それとも心を凍らせて諦めて彼女自身の可能性にかけるか。 前者はこれからの行動において最終目標に差し支える。 後者は心に大きな痼を残してこの先をいくことになる。 後者は個人的な問題だ。彼らに話したところで解決策など出るはずもない。 「だけど、無理ってわけじゃないと思うのよね」 小さく笑いながら、悩むほむらにアーニャは呼びかけた。 「私から言える条件としては2つね。 まず今現在、儀式は一時的な停滞期間になっているわ。積極的に人を殺せるような子達がいなくなってしまったんだものね。 キュゥべえの見立てだとここから状況を動かそうとするなら、彼らが私達の元に近づいてくるしかない」 「つまり、そのための行動だというのなら、多少は肯定されると」 「そうね。そしてもう一つ、こっちが重要になるんだけど」 そうして問いかけられるアーニャの言葉。 それにほむらは静かに頷く。 「何だ、そんなことなの」 「できるのかしら」 「できるわ」 告げられた課題を、異論を挟むこともなく受け入れた。 「ただ、その前提で動くなら少しだけ、私の計画の流れも変えなければいけないわ。 そこだけは了承してもらいたいわね」 ◇ 殺し合いの目的。 アカギやシャルルの狙う世界の想像。 それをなすための装置として、この儀式の核たる部分には最終兵器が備え付けられていた。 かつて多くのポケモンの命をエネルギーとして捧げて駆動させることで、兵器として世界を滅ぼしたと伝えられる兵器。 しかしキュゥべえにしてみればこれはとても非効率的なものだという見立てだったらしい。 多くの命を捧げてなしたことが一個体の生命の蘇生、そして何も生み出さない戦争による単純な破壊活動。 これに対しての改良を加え、効率を上げることとなったのがキュゥべえの最初の仕事だったという。 まず、ポケモンの命のみを捧げていたこれに対し人やその他の命も動力として使えるものに変更。 さらに焚べた命に対してのエントロピーを換算して出力を底上げできるよう、キュゥべえ達自身の持つ技術を導入。 これにより、殺戮兵器だったこの装置は世界の創造を成し得るものへと形を変えた。 無論、世界の創造となればそれだけのエネルギーが必要となる。 効率を上げたとはいえ、そのために何万、何億も必要かもしれない人間の命を回収することは不可能ではないが難しく、時間も膨大で妨害だって有り得る。 そこで無作為、しかし多くの因果を備えうるという者たちを厳選し、殺し合いをさせることでエネルギーの回収を目的としたのが、この儀式である。 これにはある世界で行われていた聖杯戦争という儀式の形式に一部倣わせているところがある。 このエネルギーを世界創生へと用いることでアカギ達の望む世界を作る。 更にもう一つ。アーカーシャの剣というものがある。 シャルルの持つ、神を殺す武器と呼ばれる装置。集合無意識に干渉し世界を作り変える役割を持っている。 この機能、Cの世界の法則を書き換える武器を合わせることが可能ならば、より広い世界へと干渉できる。 破壊されたはずの装置ではあるが、アカギの力を借りることでこの空間にて再現することができたのだ。 だが再現が限界。これを実際に動かすには鍵であるコードが足りなかった。 かといって敗北を認めて世界から弾かれたシャルルや別世界の住人のアカギにはコードを収集することはできなかった。世界が拒絶するのだ。 しかし、今ここにはそのコードを持っているほむらがいる。 ◇ 「それで、あなたをあの会場に送り込んでほしい、と」 「ああ」 そうキュゥべえが頼み込んできたのは手持ち無沙汰になったほむらが待機している間だった。 「現状で脱落者が出る可能性は低く、むしろ彼らがこちらに来る可能性の方が高いだろう。 だけど今からタイムリミットまで待ってしまうと彼らは余計なことをするかもしれない。少し頭が回る者が残っているからね。 ほどほどに手を加えておいた方がいいと判断した。アカギとシャルルにも了承してもらったからね、反対することは彼らに対する裏切り行為になるから気をつけてね」 「……」 横のアーニャに目をやると、小さく肩をすくめた。 どうやらここは逆らえないようだ。 「分かったわ。会場に繋がる空間の穴を作ればいいのね?」 「いや、そこまでは必要ないよ。アクロマが残した装置があるからね。 ただ転移先の座標が固定できないんだ。干渉遮断装置はそれほどに強力でね、パスがない状態から繋げるのが難しいんだ。 変なところに飛んでしまうと生存者に会うまで時間がかかってしまう。時短のための介入なのにそれはまずいからね」 「私が空間を繋げて送ってもいいのだけど」 「君が会場に対する干渉を行うのは今回が初めてだからね、不確定要素はできれば下げておきたいんだ。 介入実績があるアクロマの方が信頼性が高いんだよ、気を悪くしないでほしいけど」 「ならそのアクロマの装置自体から繋げられないの?」 「細かい調整を行う肝心なところがブラックボックス化されてて下手に手が出せないんだよ」 はぁ、とため息を一つ付くほむら。 最初の仕事がキュゥべえの手助けだという事実は気に入らないが、ここでごねたところで印象を悪くするだけだろう。 ほむらの身を包む衣装が黒いドレスへと変える。 その腕にかつて盾があった場所に装着された場所につけられた時計状の装置に手をやる。 「じゃあ、その空間を開きなさい。私のギアスで因果を確定されてあげる」 コードを受け継いだことでほむらに発現したギアス、それは因果を操る能力。 様々な可能性に揺れる世界を確定させることができる。端的にいえばそういうものだ。 一見強力な力に見える能力だが、手にして間もない力なこともあって制約が分かっていない。 そういう意味ではキュゥべえの懸念も当然だろう。 少なくともアカギやシャルルの力も合わさっている干渉遮断装置の内側には力を及ばせられないということは確認しているが。 「……」 時計の針が動いた瞬間、幻視したのは多数の糸が分岐するように広がった因果。 それが一本の糸に集約されていく形。 やがて目を開いた辺りで、キュゥべえが起動させた転送装置の先が見えた。 会場の中でもキュゥべえ達しか入ることができない場所の風景が映っているらしい。 とりあえずは成功したようだ。 「じゃあ、あとのことは頼んだよ。 これを通って会場に行くと僕のスペアもこちらには出せなくなるようだ。会場の制約が僕自身にもかけられてしまうからね」 「安心しなさい、一応あの場であなたに手が加えられないようにもしておいてあげたから」 「気休めだとは思うけど、一応信用させてもらうよ」 ピョンと穴の中に飛び込んでいき、空間に開いたワームホールは小さく消えていった。 「それにしても意外ね。あなたのことだから事故に見せかけて彼を次元の狭間に落として消すかもとも思ったのだけど」 「そこまで感情的には動かないわよ」 アーニャの軽口に答えるほむら。 それに、と更に言葉を続ける。 「キュゥべえに手が加えられないようにしたというのは本当のことよ。だけど、もう幾つかキュゥべえ自身に因果操作を加えさせてもらったわ。 少し私に都合のいいように動いてくれるようにね」 これも実験だ。 自分の能力がどこまで通じるのか。 いずれ来るだろう生き残った者たちとの戦いに備えて、己の能力を把握しておく必要がある。 「それにしても、キュゥべえもその考えに至らないとも思えないんだけど。少し迂闊だったんじゃないかしら」 「少し焦っているのでしょうね。あなたが自分では及ばない力を手に入れたってことに。 だから多少のリスクを飲んででも動こうとしてるのよ」 果たしてその言葉が嘘か真か、あるいは彼女自身も騙されているのか。 それを読もうとしたところでにっこりと笑顔を向けられてしまった。 読まれたのだと察し、やはりこういうのは向いていないと心中ため息をつきながら衣装を解除して座るほむら。 「さて、キュゥべえも向かったし次に動くまで少し時間があるわね。 せっかくだし少し親交を深めない?」 「断るわ。一人でいるのは慣れてるし、今後の段取りだって決めなきゃいけないし」 会話が好きではない。それにこの少女の姿をした女に苦手意識を持っていた。 できれば関わり合いたくない。静かに過ごしたいと思っていた。 利用できればいいと思っていたのだが、心中を悉く読まれているような気がする。 「もう、そうやって一人で抱え込んでワルプルギスを倒すためにどれだけ繰り返してるのかしら?」 「………うるさい、母親みたいなこと言わないで」 今の言葉には少しカチンとくるものがあったほむら。 「こういうことを言ってくれるような人がお母さんしかいなかったってところかしら?」 「そもそも私の親は今の私を知らない。今も病弱だった頃の私がいると思ってるわ」 徐々にアーニャのペースに入れられていることに、ほむらは気付いていなかった。 「そう。じゃあずっと一人暮らしだったってところかしら」 「あの頃の私と今の私はもう別物よ。だから親のことはもう片隅に置かれた記憶の一つでしかない」 「そう」 気がついたところで目の前にカップとコーヒーが置かれている。 間を取る何かがほしいと思い、具現化させたものだ。 疑うこともなく目の前に現れたそれに口をつけるアーニャ。 「あなたはそうやって過去を切り捨てたのかもしれないけど、案外過去ってどこまでいっても付いてくるものよ」 「………」 「例えばあなたを殺した相手が鹿目まどかを守って死んだことも気にしないようにしてたりとか」 「…………」 ほむらが一度に口に含むコーヒーの量が多くなった。 「私のことは置いていたとして、じゃあじゃああなたはその過去に囚われて生きるべきだというのかしら?」 「そうは言わないわ、というか囚われてたのはむしろ私達だもの。言う資格はないわね」 気がつけばコーヒーは空になっていた。 「そもそも説教とかじゃない、ただの雑談のつもりだけどね」 「ならこれで終わりにさせてもらうわ」 「こらこら。 確かに重要じゃないけど、そんな細かい積み重ねが人を変えるものよ。 少なくとも今生き残ってる参加者は、みんな大なり小なりそういったところに影響を受けている。 あなた自身が与えたものだって、ね」 「……」 敢えて言葉に対しての反応はしなかった。 ただ、数秒だけ瞳を閉じた。 「一般論はそうかもしれない。だけど。 それは、私の目的には必要のないものよ」 気がつけば、カップにコーヒーが入っている。 それを、静かにすすった。 「やっぱり、”時間”かしらね、問題は」 やはりこの少女の心に踏み入るには、時間が不足しているようにアーニャは感じた。 自分たちの使命、とは別にこの少女の行く末を見届けてみたいと思っているアーニャ。 しかしこの少女の心の壁の向こうを見るには時間が足りないだろうと感じていた。 キュゥべえが動いた以上、あと数時間単位のうちに状況は動くことになるだろう。 (ま、それまでできるだけのことはやってみましょうか) 目の前に復活していた、まだ熱がこもったコーヒーを一気に流し込んだ。 【暁美ほむら@魔法少女まどか☆マギカ】 [状態]:健康、ギラティナと同化、魔女の力継承、悪魔化 [服装]:悪魔ほむらの衣装@魔法少女まどか マギカ[新編]叛逆の物語、ギラティナの翼、まどかのリボン@魔法少女まどか☆マギカ [装備]:ダークオーブと化したはっきん玉、変質したほむらの盾 [思考・状況] 基本:アカギ達に協力、ないし利用し最終目標のための手はずを整える。 1:アカギを含む皆の動向を見て動く。 2:キュゥべえの動きを見て、今の生存者に合わせて動く 3:アーニャがちょっと鬱陶しい 最終目的:“奇跡”を手に入れた上で『自身の世界(これまで辿った全ての時間軸)』に帰還(手段は問わない)し、まどかを救う。 [備考] ※はっきん玉はギラティナの力と魔女の力を完全に取り込み自身の因果と同調させたことでダークオーブ@魔法少女まどか マギカ[新編]叛逆の物語へと変化しました。 その影響でギラティナの能力を使用することが可能です。 ※ギラティナの体はRガス@名探偵ピカチュウによってほむらの精神を移された後、ギアス継承の反動を押し付けられたことで力が弱まりほむらの体内に取り込まれています。 ギラティナ自身の意識が弱まっただけの状態であり死んではいません。 ※ギアス能力について 腕の変質した盾についた時計の針を動かすことで、因果を操り固定することが可能です。 現状で分かっている制約としては、魔女の刻印が残っている影響で会場に対する干渉には強い制限がかかっているため現在の参加者への干渉はできません。 163 Why その理由 投下順に読む 165 消せない罪(前編) 時系列順に読む 160 第四回定時放送 暁美ほむら 169 I beg you マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア 170 黄昏の騎士達の輪舞曲 161 ニャースとアクロマ・世界のカタチ キュゥべえ 165 消せない罪(前編)
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ほむら界隈主催 界隈は主催するものじゃないぞ、低脳透けてるやん